〜ジョアン・バチスタの誘惑〜

 

サンパウロに「ルチエール・ジョアン・バチスタ (Luthier João Batista)」という有名な弦楽器職人さんがいます。
サンバやショーロを演奏されている人なら、「J.B. (ジョタ・ベー)」の名前を耳にされた方もいらっしゃるはず。
前もってツッコんでおきますが「ゲロッパ!」とかいうボケは固くお断り致します。

このジョアン・バチスタ製の7弦ヴィオラゥンをとあるお客様がオーダーされました。
特別リポートとしてその素晴らしきJBの世界を少しだけご紹介させていただきたいと思います。

さて。

  今回お客様からご相談いただいたのは、「ジョアン・バチスタ(以下JB)の7弦ヴィオラゥンやバンドリンって
いくらぐらいするの?」というごくごく気軽にお受けしたお問い合わせから始まりました。そのやりとりの中から、
では7弦をいってみようかとコトは運んでいったワケであります。

仕入れ交渉を進めるうち、なんと製造者のジョアン・バチスタ本人からコンタクトがありました。

ジョアンのおっさん。

「実はこんなのが工房にあるんだが・・・」という前置きから始まった話は、なんと

「50年寝かせたハカランダで造った最上級グレードの7弦ヴィオラゥン」

のことでありました。店主は恥ずかしながらギターの腕前そのものはヘタっぴなのであまり偉そうなことは申せませんが、
それでも件のハカランダがどれぐらいの価値があるか、またどんな音が出そうなのかは
想像するだに膝ががくがくと震えてきます。ていうかジョアン先生、商売上手。

樹齢50年のハカランダではありません。伐採して50年寝かせたものです。
またその他の部位の使用木材は以下の通りです。
これだけの素材を使用したヴィオラゥンですとスペイン製あたりならまず100万円を切ることはありえません。
最寄りのクラシックギターに詳しい方々に一度確かめてみていただければおわかりになると思います。

ボディ(側板・底板)・・・ブラジル産ハカランダ50年物
表板・・・ヨーロピアンファー(モミ)
指板・・・エボニー
ネック・・・マホガニー

お客様と相談していくうちに、「せっかくのJB購入の機会、どうせなら良い物を手にしたい」ということで
この化け物みたいな7弦をオーダー致しました。

すると3日で届いちゃった!FedExってスゴいですね。

そうして届いたのがコレです。

後はつまらぬ解説は極力省いて、まずはこの美しい姿をお楽しみ下さい。

 

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ブラジリアンギターには珍しい立ち上がりの鋭さとくっきりとした輪郭の音。
そして驚くほど大きく豊かな音量。
弾いた瞬間鳥肌が立ちました。

JBヴィオラゥンの音の特徴が最もよくわかるのは、アントニオ・ノーブレガ(Antonio Nóbrega)のDVD、
「Lunário Perpétuo」でノーブレガ本人が弾いているヴィオラゥンです。もっともこれは元々は
フラメンコ用に製作されたもので、ボディはハカランダではなくカナディアンスプルースを
使っているようです。ウチで取り扱っているジョアン・ジルベルトモデルのヴィオラゥンとは
対極をなすようなタイプの音です。

他にも Canhoto da Paraíba, Hamilton de Hollanda, Henrique Annes, Vicente Barreto といった錚々たる
弦楽器奏者がJBの作品を愛用しています。どうもノルデスチ系・ショーロ畑の人たちに人気があるようですね。
耳の鋭い方はこれで大体どんな音かイメージがつくことと思います。

6弦ヴィオラゥン、カヴァキーニョ、ヴィオラ、バンジョー等も多数ラインナップがあります。
お気軽にメールにてご相談下さい。

 

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