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【番外編 4/22 Os Cinco no Choro ライヴリポート】   

 

2004. 4.22(木)、名古屋・今池にあるイカすライヴハウス&朝までやってる居酒屋「Tokuzo(得三)」にて、リオデジャネイロのアカリ軍団こと

Os Cinco no Choro(熊本尚美、マウリシオ・カヒーリョ、ペドロ・アモリン、ルシアーナ・ハベーロ、セルシーニョ・シルヴァ)のライヴが

「神戸ブラジル音楽フェスティバル」の一環というか前哨戦として行われました。

今回、純然たるショーロ一本のみでの来日および公演は初めて(マウリシオ談)とのことで、神戸はさておき、メンバー達も地方公演での

集客について若干の不安があったと聞きましたが、結論から先に述べますと、そぉんな心配事はどっかにフッ飛んでいっちゃったぐらい

ここ名古屋では素晴らしい一夜となったのであります。

 

 

Vol.1 公演前

 

メンバーは当日12:30頃名古屋駅に到着、現場入りは16:00頃との報を受ける。

店主ゼジはこの日にあたり、TokuzoでのアカリレコードCD即売会をさせていただくことになっておりました。

アカリCD卸元の中南米音楽・ケペル木村氏と熊本尚美さんとの間で、事前に「SAMBATOWNさんは

木曜定休だから動きやすくて丁度良いよねー」なんて密談が交わされていたそうです。

知らぬは店主ばかりなり。 ※註:現在は月曜定休となっています

それはさておき、まずはSAMBATOWNで最終準備をしていたら、それまでの疲れからか、気が付いたら現場入り時間の

15分前。ヤバい、居眠り(というか気絶に近かったような・・・)しちまった!急いで原チャリを飛ばして今池へ。

※このドタバタでいろいろと忘れ物をしてしまいました。すみません。皆さんも事前準備は余裕を持ってしっかりと。

今池へ着いてからはまたたく間に時間が過ぎ、そうこうするうちにアカリ軍団到着メンバー達は東京〜宮城〜東京〜名古屋という

移動まみれの毎日にもかかわらず、さほどの疲れも見せていない模様でした。気さくにスタッフ達に挨拶をかけてくれる面々。

彼らが気分良くステージに立てるようにお膳立てを頑張らないといけないと一層気合が入りました。

リハーサルでは演目についての打ち合わせはほとんど見られず、PAとモニターのサウンドチェックのみ念入りに

行われていたようです(ようです、というのはその間に店主が忘れ物を店まで取りに帰ったり、サイン会用のペンを買いに

コンビニに走ったりしていたため、じっくり拝見することができなかったのであります。ああ、カッコ悪い・・・)。

18:00開場、19:00開演というのに、17:30を回ったところで既にTokuzoの前の道路には10人以上の行列が!

ショーロの演奏だもの、耳の肥えた人はかぶりつきの席でじっくり観たいよね。さすが、わかってらっしゃる。

行列のことをセルシーニョに報告すると、「おーそりゃスゲーなー」みたいな驚き方。その後ろで

マウリシオも穏やかに笑顔を見せてくれていました。

いよいよ開場。SAMBATOWNのお客様も多数いらっしゃって嬉しい限り。驚くべきことに18:20の段階ですでにテーブル席は

ほぼ埋まり、臨時のイス席に回る観客まで出てきています。さらに19:00に迫る頃にはイス席も完全に埋まり、立ち見状態と

なってしまいました。プロモーションに奔走して下さっていたスタッフの方々の目にはとても感動的な光景だったに

違いありません。もちろん店主も同様でした。最終的には110名の聴衆が集まったとのことです。今だから言えることなのかも

しれませんが、なんとなくショーロのライヴの開演前といった感じがしませんでした。「コレカラ格調高いしょーろノ演奏を聴クノダゾ」

みたいな堅苦しい雰囲気がこれっぽっちもなく、トイレに行くにも四苦八苦するような混雑の中、これから始まる楽しい何かを

期待する「ワクワク感」のようなフレンドリーな空気が、最初っから出来つつあったような気がしました。

余談ながら付け加えておきますと、この日も、そう、この日も、かの中原仁さんが形容するところの

「その場に『分身を何体も持つ神出鬼没男』、

初老にんにく大王様の姿があったことは言うまでもない」

ことは言うまでもありません。

 

 

Vol.2 いざ本番 

 

※すみません、ショーロに不明な店主は演奏曲目リストを作ることができなかったことを笑って許して下さい・・・

定刻より15分ほど遅れ、5人がステージに登場。

そしてだしぬけに熊本さんの軽やかなフルートのリードからショーはスタートしました。

その場の空気をいっぺんに変えてしまったその音はあまりにも凄かった。

その様子をダラダラと拙い言葉で形容するようなことは控えます。

ただ、

「笑顔で呼吸を計りあいながら一音一音を愛でるように演奏する5人」

「みずから自然に拍手喝采を送り、慎ましくも身体をスイングさせているお客さん」

との、

ものすごくものすごく親密な空気を、一番後ろから心震わせながら肌で感じていました。

演奏する側からは「オーディエンスの反応がすこぶる悪い」ことで悪評高い名古屋で、こんな素敵な体験ができるなんて。

次第に、各メンバーがソロプレイを披露したあと自然に拍手・掛け声・指笛がかかるまでになったりして。

場内の一体感がさらに高まったことの表れだと思います。

ふだんの名古屋だったら、(みんな本当は盛り上がりたいハズなのに!)周りの目線を気にしつつ、

遠慮深げーに拍手を送るけど結局不完全燃焼、みたいな反応が大半なんですが。

結局あっちゅう間に1ステージも2ステージも終わり、そのあと一気に2度のアンコールに応えてもらって、

最終曲ではラストのキメでセルシーニョがトチり(笑)、

ほとんどスタンディングオベーションの中、ショーは幕を閉じたのであります。

 

 

Vol.3 公演後

 

さて、お楽しみはこれからよん。

アカリ軍団のサイン会とCD即売会のコーナーが続けざまに行われるんであります。

ステージ上にサイン会場が作られ、最後部にはCD売り場で身構えるワタクシ。

いやあ、びっくりしました。

だって皆さんオニのように殺到してくるんだもん。

つまりはそれだけ今回の演奏が素晴らしかったということの証だったのでしょう。

今回のメンバーのリーダーアルバム(セルシーニョはノー・エン・ピンゴ・ダグアの最新作)は瞬く間に売切れ、

大勢のお客様が買いそびれるというご迷惑をかけてしまったほどです。ルシアーナのCDなんて、公演前から売行好調のために在庫些少で、

4枚しか用意できんかったもんね(当然真っ先にソールドアウト)。その他のアカリレコードの作品も好調に売れてゆき、

終わってみれば販売枚数、なんと一夜にして70枚!単純計算だと観客の6割以上の方にお買い上げいただいたことになります。

熊本さんいわく「仙台や東京でもそんな数は出なかったのよ」とびっくらこいておられたようです。

でも後でルシアーナに「事前欠品は良くないわよアナタ」とチクリ。「いや貴女のCDだけ今日までの間に

ウチの店で売れちゃって国内でも在庫切れだったんです」と弁解すると「ふーんまあそれも悪くないわね」とややご機嫌を直された格好。

観客の皆さんは、ポルトガル語がしゃべれなくとも、今日自分がどれだけ感動したかを身振り手振りで懸命にメンバー達に

伝えています。それを見ている彼らも満足げにサインと握手を返していました。

時間を見つけ、セルシーニョのパンデイロを見せてもらいました。むむむ。なるほど。こうなっているのか。

これは今後ショーロ用パンデイロを造る上ですごく参考になります(ニヤリ)。

「欲しけりゃリオからいくらでも取り寄せてやるぞ!10台持ってきたけど今日までで7台売れたんだ」とご満悦。

そりゃ残りの3台なんて一瞬のうちに神戸で売れるでしょうねえ。

 

Tokuzoでそのままメンバー達は食事に入り、あれこれと談笑。ウルバナのゲーリー杉田氏もテーブルに交じり、

セルシーニョらと旧交を温めています。セルシーニョが1枚の写真を店主に見せてくれました。

なんとパウリーニョ・ダ・ヴィオラ大先生が名古屋にいらした折のステージショットではありませんか。

「こ、これは17年前の・・・」としどろもどろで話す店主でしたが、「18年前だ」とすかさず訂正されました。

ブラジル人ミュージシャンは来日履歴を意外と克明に記憶なさっているようです。

見るとバンドリンのペドロがテーブルに突っ伏してしまってます。やはりここにきて疲れが出てきているのかも。

そして日付が変わる直前で、5人はタクシーに分乗してホテルに戻っていきました。でも、タクシーに乗るその間際まで、

マウリシオとセルシーニョだけは元気一杯でした・・・。

皆さん、素晴らしいひとときをありがとうございました。

 

・・・さて。

ちなみに今回のもう一つの目玉商品と見込んでいた「ジャコー・ド・バンドリンTシャツ」は、店内が暗かったせいもあってか、

ほとんど注目を集めんかった・・・。こちらは通販コーナーでリベンジだいっ!

 

おしまい。

 

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